１０月は嫌いだ。

もうすぐ地区の秋祭りがある。
伝統があるお祭りというわけではない。
それでも私が結婚して住み始めた時から毎年やっている。

そんな地区のお祭り。
毎年、その地区に住む住人は五千円も寄付をしなくてはいけない。
寄付だから払わなくてもいいと思うのだが
まさか集めに来た人に「貧乏だから払いません」なんて言えない。
そして２０年以上も黙って払い続けてきた。
このお金も一応必要経費として別にしてあるのだが
今、本当にお金がなくて・・・
使い込みたくなるところを必死でこらえている。
今週末に集金に来る予定なのだが
全く、自治会費だとか祭りの寄付だとかその他諸々。
年間２万円近く支払っている計算になる。

いっそのこと事業も家もすべて引き払って
老後は慎ましくアパート暮らしの方がいいのだろうな。
家の修繕、地区の付き合いがなくなったら随分楽だろう。
まあ、その先には孤独死が待っているんだけど。
借金がなくなったらサッサと廃業して
家も売ってしまったほうがいいのかもしれない。
子供も負の遺産なんていらないだろう。
でも、その借金がなくなるのにあと１０年以上かかるんだけど・・・






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