うちにはほかの地方の国立大学に通う子供がいる。
彼は現役の時にセンター試験の点数が足りずに本命より少し下げた大学を受験してそこも不合格となった。
本来なら浪人を避けるために私立大学などを何校も受験しておくのだが、親の方の経済力がなかったためにそれができなかった。
いわば親のせいでもう1年勉強しなくてはならなくなったのだ。

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浪人といっても予備校に通わせてあげられるだけの余裕はなかった。
自宅だけではだらけてしまうと昼間は図書館に通っていた。
地方の田舎の図書館は平日はかなりすいていて静かに勉強ができたそうだ。
それでも孤独な戦いだけでは気が滅入るだろうと夏休みの時期には大手の予備校の夏期講習を受講させた。
その期間は自習室が利用できてよかったなんて言っていた。
そして秋になると模試のラッシュになる。
各予備校の判定模試を受けてその時の自分の実力の判断材料にするのだが、予備校に通っていないとこれを自分で申し込まなくてはいけない。
子供に任せておけばいいのだが支払うお金を用意しなくてはならないためにそうもいかなかった。
お金を用意して私が申し込む形をとっていたのだが自営業の資金繰りなどの関係で数千円のお金を後回しにしてしまう。
いつもギリギリの申し込み。
それが大事な模試の時に最悪なことになってしまったのだ。
年末の受験前の最後の模試。
これの申し込みをうっかり忘れてしまったのだ。
慌ててその予備校に連絡するも門前払い・・・そりゃあそうだ。だって予備校生ではないのだから。
あれは本当に申し訳ないことをしてしまったと思う。
模試の受験はできなかったが、ちゃんとセンター試験は無事受験して本命大学に通っている。
もう3年前になる。
あの時は本当にお金が無くて子供にはかわいそうなことをした。


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